月経前症候群(premenstrual syndrome:PMS)とは

月経前症候群のイメージ画像

月経前症候群(PMS)とは月経前、3~10日の間続く精神的あるいは身体的症状で、月経開始とともに軽快ないし消失するものを言います。

精神症状として

情緒不安定、イライラ、気分の落ち込み、不安、意欲低下、眠気、集中力の低下、睡眠障害など

自律神経症状として

のぼせ、ほてり、食欲不振・過食、めまい、倦怠感など

身体的症状として

腹痛、頭痛、腰痛、手足のむくみ、肩こり、お腹の張り、乳房の張り、下痢、便秘、倦怠感など

特に精神症状が強い場合には、月経前不快気分障害(premenstrual dysphoric disorder : PMDD)の場合もあります。

月経前不快気分障害(premenstrual dysphoric disorder:PMDD)とは

PMSの中でも、特に精神症状が著しく、日常生活や社会生活に支障を来たしているような状態をPMDD(月経前不快気分障害)と呼びます。 PMDDでは生理1~2週間前から以下のような症状が見られます。

  • 感情のコントロールが困難(持続的な怒りの感情などがあり制御不能と感じる)
  • 攻撃的、暴力的振る舞い
  • 深い悲しみや絶望感による希死念慮
  • 過度な緊張や不安感によるパニック発作
  • 著しい疲労感
  • 不眠や過眠などの睡眠障害
  • 食欲増進
  • 集中力の欠如

診断方法

上記症状が月経前に毎月現れ、月経開始後には和らぐことが特徴的です。出現症状を記録し、月経周期との関連を確認します。また、症状が似ているうつ病など精神疾患でないことを確認します。
日本では月経のある女性の約70~80%が月経前に何らかの症状があります。生活に困難を感じるほど強いPMSを示す女性の割合は5.4%程度と言われています。思春期の女性ではPMSがより多いとの報告もあります。

治療法

産婦人科にて、低用量経口避妊薬(OC、低用量ピル)や低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)療法などが行われます。また精神神経症状や自律神経症状に対しては抗不安薬や抗うつ薬(SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬など)、睡眠薬、漢方薬を使用することもあります。

経堂駅前こころのクリニック
クリニック名
経堂駅前こころのクリニック
院長
田中宏明
診療内容
心療内科・精神科・老年精神科・漢方精神科
住所
〒156-0052
東京都世田谷区経堂2丁目14-10
オオゼキ経堂駅前店2階
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