「身体表現性障害」とは
多彩な身体症状が出現しますが、検査上は身体的な異常が認められない病気です
頭痛や吐き気、下痢、便秘、疲労感など様々な身体症状が繰り返し出現し、いろんな病院で何度検査を行っても、原因となる身体的異常は認められず、身体症状が心理・社会的要因によって起こると考えられる病気です。
身体表現性障害の中には、多彩な身体症状が数年にわたって持続している「身体化障害」、特定の深刻な病気にかかっているという可能性にとらわれてしまっている「心気障害」、執拗な痛みにとらわれている「疼痛性障害」、動悸、発汗、震えや呼吸器系、消化器系などの自律神経系症状が続く「身体表現性自律神経機能不全」など、様々なタイプがあります。
身体表現性障害の診断は「原因となる身体疾患が存在しないこと」、「何らかの心理的ストレスが存在すること」の2点が重要となるため、まず内科や外科などで身体の病気がないことを確認していただく必要があります。
身体表現性障害の治療法
現在のところ、有効な治療法は確立していませんが、まず身体的な問題はないということをきちんと理解、納得することが大切です。
精神療法や薬物療法、職場や家庭などの環境調整によって症状の改善を図ります。どのような不安やストレスを抱えているのか、身体的な気がかりをうかがい、具体的なストレス対処や環境調整について話し合います。また、必要に応じて抗不安薬や睡眠薬、抗うつ薬などによる薬物療法も行います。
- クリニック名
- 経堂駅前こころのクリニック
- 院長
- 田中宏明
- 診療内容
- 心療内科・精神科・老年精神科・漢方精神科
- 住所
- 〒156-0052
東京都世田谷区経堂2丁目14-10
オオゼキ経堂駅前店2階 - TEL
- 03-5477-5560
- 最寄駅
- 小田急線 経堂駅北口より徒歩2分